ブランド戦略からひも解くブランディングの全体像を解説!

ブランディング

私がブランディングを意識する様になったのは、SNSの普及により個人が簡単にスマホから情報発信が出来るようになった事で「情報の大洪水」が起こったからです。

コロナでオンライン社会に切り替わった事でより情報の量が更に加速した様に感じます。そんな「情報の大洪水」が起きている中で、はたして今まで通りにホームページやSNSで情報を発信して、届けたい相手、つまり「ターゲット」に本当に届くのでしょうか?

情報発信の「やり方」や「見せ方」ばかりを意識しても、「ターゲット」に届きにくくなっています。もし届いたとしても、同じような情報ばかり氾濫しているネット社会で自分たちが発信しているコンテンツは選ばれない状況がこれから更に続いていくと感じたからです。

疑問を持つ女性

このブログを読んでいる経営者の方、又はマーケティング担当者も、ひと昔前は従来通りのやり方で情報発信すれば反響や問い合わせがあったのに、最近効果が落ちてきたんだよな。。と感じた事はありませんか?

これからの時代、そのような「やり方(手法・マーケティング)」から始めるのは、競合だらけで競争の激しい血みどろの海に自ら飛び込むようなものです。

まずは「 やり方」の前に「在り方(ブランディング)」である土台を確立させた上で「やり方(手法・マーケティング)」から一貫性のあるメッセージがお客様の心を動かし、ファンになり選び続けられる。そういった企業や人がこれからの時代は生き残っていくと私は確信しているのでブランディングについて学び、自ら発信し、私の考えに共感してくれる人と一緒に仕事がしたいと思いブログを始めました。

今回の記事では、まずはブランド戦略の大枠の考え方について理解して頂き、ブランドの概念を掴んで頂ければと思います。これから自社のブランドを強化し、「顧客から選ばれ続けたい」と考えている経営者の方や、ブランディングに携わる担当者にとって「ブランド戦略」の理解につながると嬉しいです。

初めましての方は、こちらを読んで頂けると嬉しいです(^^)
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企業におけるブランド戦略とは

まず理解すべき点は、ブランドは「資産」であるという事です。ブランディングはすぐに結果に現れません。長年に渡り、こつこつとブランドという「資産」を積み上げていく事で、「お出汁」の様に内側から滲み出てくるものです。まずは社内から、そして外側の世の中へとじわじわと浸透していくのでどうしても時間がかかります。

ブランド戦略とは「資産を生み出していくための戦略」つまり企業の経営そのものです。

私はWebマーケティングの業界に10年以上いましたが、コンテンツマーケティング(顧客が求めている価値ある情報を発信し続ける事で、顧客をファン化する手法)においても同じ事が言えます。 顧客 が「求めている価値あるコンテンツ(資産)」を企業側がコツコツ配信していく事で顧客に認知され、興味・関心を抱き、ファンになりビジネスに繋がっていきます。

ファンづくりマーケティング

私もお客様にはコンテンツマーケティングを推奨していますが、問い合わせなどの反響が出るには最低でも半年は我慢しましょうとお伝えしています。そんな中で継続しながら価値あるコンテンツ(資産)が増えてくる事で問い合わせなどの反響も継続的に出てきます。

ブランド戦略においてもコンテンツマーケティングにおいても資産作りは共通する「成功のカギ」だと言えるでしょう。

ブランド戦略ピラミッドを読み解く

上の図は、私が所属する一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会で使用している「ブランド戦略ピラミッド」と言われるもので、企業の経営理念からブランド戦略までの関係性を分かりやすく示したものです。

企業は「経営理念」という土台の上に成り立っています。具体的には「ミッション・ビジョン・バリュー」と言われるものから、「スピリット」と言われる行動指針まで含みます。経営理念とは「なぜ、その会社が社会に存在する意味があるのか」を問うもので、多くは創業時の「志」であったり、創業者の「信条」であったりします。

■個人理念
愛・成長・感謝
■ビジョン
はたらく青春するオトナをふやす。

私が日々の生活において大切にしている価値観や信条が私にとっての個人理念とビジョンになります。毎日手帳を開き、理念とビジョンを見て1日をスタートさせています。

世の中に対して「自分はどうなりたいのか?」をまずはメッセージとして発信し、自己実現を通じて、「どのような社会貢献が出来るのか?」という目的(パーパス)に人々は共感し、心が動かされます。

Twitterを最強の採用マーケティングツールに

私はこの理念・ビジョンに共感し、共感する仲間と出会う為に、Twitterで情報発信しています。

山本加寿行@青春おじさん

1万フォロワーを目指し、「志」に共感してくれる「共に働く仲間」を全国で探しています。いや、近い将来は世界中からになるでしょう。個人で起業してまだ2年目ですが、3年後の新卒採用・第2新卒をペルソナの「的」にし、究極の採用マーケティングツールに仕上げるべく日々の日常での挑戦と葛藤をTwitterで発信しています。理念・ビジョンのもと、ありのままの自分を発信しているので興味のある方はフォローしてください。

話がそれました。。

ブランド戦略のピラミッド図


上の図にある様に経営理念の上の階層が、「経営戦略」です。会社の本質的な部分で、「ヒト・モノ・カネ」といった自社が持つ経営リソースを最大限に活用し、長期的な経営方針を設定します。

これに加えて情報(コンテンツ)も大切な経営リソースです。私はこれからコラム・Twitter・stand FM(音声アプリ)で情報発信を続けます。この3つのメディアの活用目的・目標を明確にしていて、24時間働いてくれる「集客マシーン」に磨き上げます。

「マーケティング戦略」の階層では、より顧客にフォーカスし、中期・短期的な事業内容や、商品・サービスの開発・価格設定・市場のシェアを算出します。ここでは、競合他社との差別化を計る事が重要になってきます。皆さんの会社のホームページやSNSは「誰に何をどのように伝えるか?」が明確でしょうか?それをメンバー全員に共有できてますか?

「コミュニケーション戦略」の階層では、前の段階で作成したマーケティング戦略を顧客に伝わるようメッセージ化します。このメッセージが経営理念から一貫しているかが非常に重要になってきます。

後のブログでも詳しく説明しますが、ブランディングとはシンプルに言うと、「こう思われたい」という企業側の在り方と「こう思う」という消費者・顧客側が心の中に抱く心象(ブランドイメージ)を一致させる活動の事を言います。ブランド構築の目的は、「価格競争に巻き込まれずに、少しでも高く、少しでも多くの人に、あなたの商品やサービスを顧客に買ってもらう事で企業の利益を増やし、長期的に経営を安定させていく為」でもあります。

企業の内側と外側のブランディング

ブランド戦略は、企業から消費者・顧客に対して働きかけていく活動ですが、ブランドとしての一貫性を保つためには、まず、最もブランドに近い人々、すなわち社内や協力会社への浸透が不可欠となります。そのため、近年では、消費者・顧客(外)に向けたブランディング活動=エクスターナルブランディングに加え、社内・協力会社(内)に向けたブランディング活動=インターナルブランディングが注目されています。

エクスターナルブランディング

エクスターナルブランディングとは、企業の外側、つまり消費者・顧客・投資家・取引先・地域社会・行政機関など、企業の経営活動に関わるさまざまなステークホルダー(利害関係者)に向けて行うブランディング活動の事です。

エクスターナルブランディングで得られる3つのメリット

1,競合商品・サービスとの差別化

ブランドへの投資により、固有のイメージと意味を与える事で他社製品と差別化を図る事ができます。差別化に成功すれば、満足したお客様のリピートが容易になります。よりブランドは競争優位を築く事ができます。

2,付加価値の向上と価格決定権

差別化に成功し顧客がブランドへの忠誠心を高める事ができれば、利益獲得に有効な価格設定を行う事ができます

3,知的財産権を得られる

  • ブランドネーム   :登録商標
  • 製造プロセス    :特許権
  • パッケージデザイン :意匠権
  • コンテンツ     :著作権

さらに、価値ある知的財産権から利益を上げる事もできます。

スターバックスのコンセプトは「サードプレイス」

1番目の場所(ファーストプレイス)は「家」、2番目の場所(セカンドプレイス)は「職場(学校)」そしてこのふたつを結ぶ中間地帯が3番目の場所、つまり「サードプレイス」これもスターバックス独自の固有イメージをメッセージとして顧客に届ける事で他社と差別化され、顧客から選ばれ続けています。

私が学んでいる研修会社もブランディングがとても上手くて、顧客からのブランドロイヤルティ(忠誠心)を高める事で、社外に多くの協力者を作り上げています。

インターナルブランディング

「internal」は「内側の」という意味で、具体的には、社員・非正規労働者や協力会社など、企業の内側にいるあらゆる関係者が想定されます。まずは社内にブランドの価値観を浸透させる事ができなければ、社外への浸透は難しいのです。

またインターナルブランディングは、社員モチベーションの向上や、採用活動の最大化、効率化にも大いに役立ちます。インターナルブランディングは、商品・サービスに関わる担当者だけでなく、役職者、経営者、また人事、採用担当者などを中心に、熱心に取り組む企業が増えてきました。

インターナルブランディングで得られる3つのメリット

1,自社内の意思統一と社員モチベーションの向上

強く、好ましいユニークなブランドの確立は消費者・顧客だけでなく自社内にもポジティブな反応を引き起こします。自社ブランドが実現しようとする価値と社員との一体感が高まります。

2,ビジネスパートナーの協力

消費者、顧客のブランドイメージがポジティブであれば、そのブランドの成功に欠かせないビジネスパートナーからも好ましい反応を受ける事ができます。

3,採用活動の効率化

ブランドが確立する事により、ブランドの価値観に共感し、企業が求める人材が集まりやすくなります。

私が大学を卒業し、社会人になりたての時はインターナルブランディングという言葉や考え方すらもなかったと思います。モチベーションの保ち方は気合と根性で何とかする。毎日終電が当たり前でとにかく長い労働時間を耐え抜く、社会とはこんなものかと新卒時代に思いました。

採用についても大きく変化しました。以前は企業が大量の母集団をつくり、大量に採用してそこから育て上げていく時代でしたが、若手人材の減少やスマホで学生が簡単に企業情報を調べられる時代になり、企業側も求める人材を獲得する為に積極的な情報を発信し(オウンドメディアリクルーティング)、最適な採用活動をするようになりました。

時代の変化と共に、企業活動も大きく変化しています。以前はブランディングをしなくてもモノが売れた時代でしたが、今は世の中にモノが溢れ、私たち消費者の価値観も「所有」するから「体験」する事に価値を持つようになり、さらにITインフラがこれから益々世の中に普及していく中で、時代の先読みをしながら流れに上手く乗りながら「変化」していく事が企業に求められるでしょう。

まとめ

今回は、企業の商品やサービスについての「ブランド戦略」についてお伝えしました。

ブランド戦略とは、商品やサービスを派手に見せたり特別に見せたりといった「やり方(手法)ではなく、経営理念から一貫性のある在り方(ブランディング)を土台に「お出汁」の様に滲み出てくる目に見える「メッセージ」を通じて、お客様から選び続けてもらう仕組み作りの事です。

私も個人の理念とビジョンを掲げ、選ばれたい人に選ばれ続ける為に、日々の生活を通じて個人ブランディングをデザインし、体現・発信し続けていきたいと思います。

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山本加寿行

山本加寿行
らしさをカタチに
マスタープラン株式会社 代表取締役

福岡県福岡市在住

一般財団法人ブランド・マネージャー

過去10年で全国1200社以上の住宅企業のWebサイトの解析と集客支援研修を通じてWeb担当者育成に携わってきました。

ブランディングや日々の経営者として日々感じる事や学びをアウトプットをしています。



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